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現代の名人芸を追い続ける
山本 益博
1948年生まれ 料理評論家、落語評論家、プロデューサー
志ん輔の会
19/4/29(月)
国立演芸場
古今亭志ん輔は古今亭志ん朝に入門、二つ目に昇進したときに、「朝太」を名乗った。「朝太」は志ん朝の前座名で、師匠志ん朝がどれほど彼に期待をかけていたかがわかろうというもの。それほどの逸材で、二つ目時代、春風亭小朝と二人会を開いたときの高座への力の入れようはすごかった。その二人会での『強情灸』はいまだに忘れられない熱演だった。 『子別れ』にでてくる熊さんのような、長屋の江戸っ子を演じさせたら天下一品、威勢が良いのに、じつは寂しがり屋の弱虫で、情にもろい江...
19/3/24(日)