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「クラシックソムリエ検定」編集長にしてピアノのスペシャリスト
高坂 はる香
音楽ライター
エリソ・ヴィルサラーゼ ピアノ・リサイタル
20/1/13(月)
神奈川県立音楽堂(木のホール)
モスクワ音楽院で伝説の教育者たちの指導を受けたジョージア生まれのピアニスト、エリソ・ヴィルサラーゼさん。今度のリサイタルは、ロシアで受け継がれてきたピアニズムの使い手である彼女の演奏でぜひ聴きたい曲目揃い。 そのプログラムは、チャイコフスキーの繊細な音楽がロシアの季節の移ろいを感じさせてくれる「四季」、プロコフィエフ若き日の作品である「風刺」と「トッカータ」、そして、シューマン。 かつて巨匠リヒテルがヴィルサラーゼさんを最高のシューマン弾きと称えたことはよく知られています。 なかでも「幻想曲」は、ヴィルサラーゼさんが今とても弾きたい作品だそう。彼女の弾くシューマンは本当に多くのことを語ってくれますが、ご本人は、「この曲は、すべてを言い尽くし、あとに続く言葉が見つからないという余韻に浸る、そんな終え方をすべき作品」だと話していました。ヴィルサラーゼさんによるシューマンの「言葉」に耳を傾ける時間が楽しみです。 1月13日(月・祝)神奈川県立音楽堂(木のホール) 1月15日(水)青山音楽記念館(バロックザール) 1月17日(金)浜離宮朝日ホール
20/1/3(金)