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映画史・映画芸術の視点で新作・上映特集・映画展をご紹介

岡田 秀則

1968年生まれ、国立映画アーカイブ主任研究員

話しているのは誰? 現代美術に潜む文学

動く映像による作品が、日本の現代美術の中にも根を張ってすでに久しい。この展覧会は、現代美術作家6名からなるグループ展だが、うち4人が多かれ少なかれ動く映像を用いている。いずれも以前から映像を作品に取り入れてきた作家ばかりだ。展覧会の副題に「文学」という言葉が使われているが、作品を見るに、これはむしろ「物語」と言い換えた方がいいだろう。 山城知佳子は沖縄の政治情況を、3面スクリーンの前作『土の人』の力強さとはアプローチを変え、やや表面的ながら西部劇というジャンル性を援用して描こうとする。小林エリカは、映像から写真、ドローイング、オブジェまで多様な形式に訴えて、ベルリンオリンピックと幻の1940年東京オリンピック、そして漫画『光の子ども』から連なる原爆という主題を緊密なナラティブで結びつけてゆく。そして、静けさに包まれながらも深い余韻を残すのが、ミヤギフトシの『物語るには明るい部屋が必要で』だ。26の写真と5つの映像からなるが、そこには現れることのない人物たちの親密さや息遣いが感じられる。 現代美術にあまり日頃近づかない映画ファンの方も、できるだけ足を運んでいただきたいと思う。

19/10/11(金)

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