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巨匠から新鋭まで、アジア映画のうねり

紀平 重成

1948年生まれ コラムニスト(元毎日新聞記者)

JOINT

我々が便利に暮らすため気軽に登録している個人情報が、知らないうちに名簿として売買され特殊詐欺に使われているとしたら。これは映画と分かっていても平静に見続けることは難しいでしょう。本作の魅力は名簿の売買をはじめ、特殊詐欺、暴力団の介入、外国人犯罪組織の介在など今進行している日本の闇をリアルに描いていることです。そのためには題材選びを徹底し、また現実感を出すため随時ナレーションを挟み、まるでドキュメンタリーのように見せています。リアルといえば、かつての東映実録路線を思い出しますが、組織から足を洗ってまっとうなビジネスに転身しようとした主人公が追い詰められていく姿は新感覚のジャパニーズノワールということでしょうか。 長編デビュー作の小島央大監督は神戸で生まれニューヨーク育ち、東大建築学科卒業という経歴。かつてアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が「建築家が一番映画監督に似ている職業だ」と発言したことを挙げて、「映画の現場も同じです。カオスな中から一つの方向性ができて作品が生まれるところが似ている」と共感しています。

21/11/7(日)

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