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水先案内人のおすすめ

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生きのいい日本映画を中心に、大人向け外国映画も

平辻 哲也

1968年生まれ 映画ジャーナリスト

初恋

三池崇史監督による初の恋愛映画。確かにラブストーリーであることは間違いないが、やっぱり、そこは三池崇史だ。ノンストップなバイオレンス・アクションの中に恋愛がぶちこまれていて、これは恋愛映画だったっけ? と思うほどだ。 主人公は天涯孤独の天才ボクサー、レオ(窪田正孝)。ところが、試合でまさかのKO。医師からは余命わずかの宣告を受ける。やけっぱちで新宿・歌舞伎町で、追われる少女モニカ(小西桜子)を反射的に助けてしまったことから、麻薬絡みの事件に巻き込まれてしまう。 昨年のカンヌ国際映画祭監督週間の出品作。監督週間は個性的な作品をセレクションすることが特徴だが、オリジナル脚本(中村雅氏)が面白い。クエンティン・タランティーノ監督作品のように、同時に進行する複数の物語があって、それが絡み合い、予測不可能な展開に。言ってみれば、三池版『トゥルー・ロマンス』(脚本クエンティン・タランティーノ、監督トニー・スコット)。主人公が死を目前にして、生き生きと輝き始めるというのは黒澤明監督の名作『生きる』のようである。 体当たり演技を見せたヒロインの小西桜子は永瀬正敏主演、窪田共演の『ファンシー』(公開中)を経て、オーディションで抜てき。本年度の新人賞の最有力候補間違いなし。三池映画というと、もっぱら男性アクションのイメージだろうが、窪田正孝目当てに、若い女性が劇場に駆けつけると面白いだろうな。若い女性にオススメしたい。

20/2/27(木)

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