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水先案内人のおすすめ

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謎、秘密、恐怖が渦巻くスリル&サプライズ映画が専門分野です

高橋 諭治

映画ライター

ある人質 生還までの398日

2013年、デンマーク人の若き報道写真家ダニエル・リューが、シリアで過激派組織IS(イスラム国)の人質になった。翌年、ダニエルは奇跡的に生還を果たすが、それまでの398日の間に何があったのか。この緻密に再構成された実録ドラマは、ISによる凄まじい拷問の一端を垣間見せながら、私たち観客の想像を超えたいくつもの非情な現実を映し出す。 デンマーク政府が身代金の支払いに一切応じない方針を貫いたため、自力で200万ユーロもの大金を集めようと尽力したダニエルの家族の苦闘。殺害された人質と、解放された人質の残酷な運命の明暗。『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のニールス・アルデン・オプレヴ監督と、デンマークを代表する脚本家アナス・トマス・イェンセンのコンビは、過剰なスリルも感動も煽らず、これほどまでに理不尽な暴力が存在する事実と、それに脅かされる人間の尊厳を生々しく描ききった。息苦しいほど重い映画だが、覚悟して向き合う価値はある。

21/2/20(土)

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