原宿の太田記念美術館、長野県松本市の日本浮世絵博物館、そして平木浮世絵財団という、日本が誇る3大浮世絵コレクションから、よりすぐりの名品が約150点×3、つまり約450点も展示されるなんとも豪華な展覧会。菱川師宣や鳥居清信などの初期の浮世絵から、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重などビッグネームを経由して歌川豊国や歌川国芳まで浮世絵の歴史を一気にたどることができるベストアルバムのような構成。ひとくちに浮世絵と言っても、絵師や時代によって作風はさまざま。だから「興味はあるけれど、どこから見ていけばわからない」というお悩みを持っている人こそ、この展覧会がおすすめ。約450点の作品のなかから、お気に入りを見つけ、それを手がかりに調べていけば、自分の好きな浮世絵世界が広がっていくはず。 8月25日からの後期展示でのお気に入りは鈴木春信の《鷺娘》。小首をかしげたポーズがとても愛らしい！

20/9/5(土)