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水上 賢治
映画ライター
映画監督 河瀬直美
19/12/24(火)~20/1/19(日)
国立映画アーカイブ
日本の映画界において、女性監督の占める割合はまだまだ少ない(まあ、日本の場合、映画監督に限った話ではないが……)。でも、近年になって着実にその数は増えている。 たとえば自主映画のコンペティションである<ぴあフィルムフェスティバル>の入選作品をみても、映画監督を志す若い女性の躍進が目立つ。 近年の日本の女性監督の躍進の影には、やはりこの人の存在ありだろう。間違いなく河瀨直美監督は、日本映画界に女性映画作家が存在することを、世界に示したひとり。 いまの時代、監督の性別を分ける意味などないのかもしれない。でも、あえて分けてみたとき、この国内初となる大規模な特集上映で振り替えられる河瀨監督の軌跡は、もしかしたら、日本において真の意味での女性監督の映画が市民権を得ていく歴史と重なるかもしれない。
19/12/22(日)