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一瞬がすべてを救う映画、だれも断罪しない映画を信じています

相田 冬二

ライター、ノベライザー

トイ・ストーリー4

『1』はエヴァーグリーンな名作。『2』は決死の果敢作。いずれも映画史に遺る傑作だと確信している。とりわけ『2』の凄まじさは永遠に忘れられない。 だが『3』は愚作だ。ずいぶんヒットしたらしいが、活劇を忘れ、このシリーズの最も肝要であるところの哲学とはまったく無縁でありつづけた、だらしのない体たらくぶりは前2作に泥を塗りまくった。 『3』に絶望した私のような人間が世界中に何人いるのか分からないが、もしいたとして、そのひとたちに伝えたいことがある。 『4』は素晴らしいよ。『1』を牽引した活劇性と、『2』に漲った哲学との、最良のマリアージュがここでは達成されている。 シリーズものが失敗しがちな新キャラたちの味つけが非常にうまくいっており、愛らしいばかりでなく、「おもちゃは誰のもの?」という根源的な命題を浮き彫りにするエナジーたりえている。 これはウッディの物語ではあるが、ある意味、彼は狂言回し。バズは完全に脇役。ストーリーを優しく見守っている。本作がこれまでにない感動を呼ぶのは、それが新旧キャラを包容する“この世界すべてのおもちゃたち”に捧げられたメッセージだから。 どのようなトイも、生まれ落ちたときは“みなしご”。それが、わたしたち人間とは異なる点であり、わたしたちが『トイ・ストーリー』というシリーズを愛してやまない理由でもあったことに気づかされるのである。

19/7/9(火)

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