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渡辺 祥子
映画評論家
ROMA/ローマ
19/3/9(土)
イオンシネマ シアタス調布
裕福な白人家庭に住み込みで働くメイドの目から見た1970年代メキシコの家庭や社会、政治的状況を描くメキシコ版の『家政婦は見た』。そこにはアルフォンソ・キュアロン監督自身の少年の日が投影されている、ということにふさわしいほんのりとした懐かしさがあふれるが、メイドにとって男は薄情、何の役にも立たない、と現実を踏まえ、懐かしさに浸りきっているわけではないのが良い。温かみのあるモノクロームの映像は丁寧...
19/3/9(土)