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水先案内人のおすすめ

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邦画も洋画もミーハーに、心理を探る作品が好み

伊藤 さとり

俳優や監督との対談番組を多数、映画パーソナリティ

チャイルド・プレイ

殺人人形チャッキーに会ったときの衝撃たるや! 1988年当時、決してかわいいとは言えない子供の姿の人形が包丁を持ってパタパタパタパタと走る姿に興奮し、その後、作られた日本映画『呪怨』を観たときは、俊雄くんがチャッキーに見えたくらいでしたから。この興奮が忘れられず、シリーズ化が楽しみで、進むに連れ、B級感と悪ふざけがグレードアップした後のリブート誕生って(笑)。 で、期待を胸に観た映画は、今回のテーマであるAI人形の通り、もはや“チャッキー”アップグレード! 持ち主になる男の子が出会い頭に呟いてしまう「不気味だよ」は、私たちの心の声で、フィクションとはいえ、やっぱりこの人形が売れている理由に首を傾げながらいつの間にか人形が気になってしまう楽しさは相変わらず。 しかも今回のボイスアクターが、ルーク・スカイウォーカーって思うだけで楽しくなってくるんだからこの悪ふざけは大成功でしょ! チャッキーの声を演じるマーク・ハミルの怪しげなハミングは脳裏に焼きつき、まさかの『キャリー』へのオマージュのようなシーンやら、これって『悪魔のいけにえ』でしょ?という展開だったり。あぁ『ペット・セメタリー』な展開もあったっけ。 監督はホラー映画が大好きだというラース・クレヴバーグ。日本では本作と同日公開になる“撮られたら死ぬ”ホラー映画『ポラロイド』の監督でもあり、それこそ彼のオリジナル脚本なので、『ポラロイド』を観ると、影を使った心理的恐怖や、機械が勝手に動く恐ろしさが『チャイルド・プレイ』にもふんだんに活かされているので2本観るのがオススメ。 もちろん、今までのシリーズが大事にしてきたチャッキーの心の変化を、今回は“初めての経験”として描いているのも新しくて楽しみどころ。

19/7/16(火)

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