ハリウッドの音楽映画に外れなし。『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソンがアレサ・フランクリンの半生を演じる伝記ドラマ。教会で育ち、「天才」と言われた少女時代に始まり、苦難の末にスターダムを駆け上がり、同時に父、夫との確執にも揺れる60年代後半にスポットを当てる。 ドラマの作り自体には音楽伝記映画のテンプレートといった感じはあるが、ハドソンの演技、歌声が素晴らしく、一気に引き込まれる。アレサ・フランクリンのことはよく分からないけれども、『リスペクト』『シンク』『アメイジング・グレイス』といった曲くらいは知っているという人に特にオススメ。彼女の人生を知れば、歌に込めた深い思いが見えてくる。音楽っていいよね、映画っていいよね、エンタメの底力を感じられる。

21/11/1(月)