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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ

のむみち

名画座かんぺ発行人

没後35年 源氏鶏太と大衆小説の愉しみ

『藤十郎の恋』(3/21〜27) 神保町シアター 特集「源氏鶏太と大衆小説の愉しみ」(3/7〜4/3)で上映。  人気上方歌舞伎役者の藤十郎(長谷川一夫)は、江戸歌舞伎のライバル役者との演じ合いで焦りを感じ、近松門左衛門に新作を依頼するが……。森一生監督による菊池寛の同名小説の2度目の映画化。藤十郎の“芸事”に対する姿勢が、演じる長谷川一夫のそれと重なって見え、とにかく凄まじい。また、京マチ子の、藤十郎から想いを告げられてその気になる人妻役も素晴らしく、それだけにあまりに無情な結末に言葉を失います……。ちなみに筆者は本作を、昨年の「京マチ子映画祭」で初めて観ましたが、当然ながら女性として京マチ子に感情移入、上映後は「おのれ藤十郎、許すまじ……!」と拳を握りしめて劇場を後にました……。なお、本作の一回目の映画化作品(筆者未見)では、京マチ子の役を入江たか子が演じているそうで、こちらだと化けて出そう?!

20/3/19(木)

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