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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

この世の果て、数多の終焉

おそらく今まで数多くの戦争映画を観てきたけれど、こういう形の戦争映画は珍しい。 1945年3月、フランス領インドシナで、それまでフランス軍と協力関係にあった日本軍がクーデターを起こし、一斉攻撃を仕掛けた。殺戮の中でただひとり生き延びたフランス人兵士ロベールは、兄夫婦を殺害し、日本軍の蛮行を見て見ぬふりをしたベトナム軍将校への復讐を誓い、戦線に復帰する。そこから彼の地獄めぐりが始まるが、熱帯の原生林が生い茂る凄惨極まる戦場は、不思議な迷宮のように見えてくる。処刑された死体の生首が度々出てきて、最初はこちらもギョッとするが、だんだん麻痺して馴れてくるのが恐い。いわゆる戦争映画特有の痛快な見せ場は一切出てこないが、それだけに戦場のリアルな空気が、ひしひしと伝わってくる。ギョーム・ニクルー監督の演出力に圧倒される。

20/8/12(水)

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