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真魚 八重子
映画評論家
イエスタデイ
19/10/11(金)
TOHOシネマズ 日比谷
ダニー・ボイル監督が手掛けた、「ビートルズが存在しない世界」という奇想天外な設定の作品。シンガーソングライターとして活動するジャックは鳴かず飛ばずで、ミュージシャンの夢を捨てようとするが、そんな矢先に世界規模の停電が発生。暗闇で交通事故に遭った彼が昏睡状態から目覚めると、何故かそこは誰もビートルズを知らない世界になっていた。ビートルズを選んだ着眼点がなんとも見事。全編に様々なアルバムから曲が引用されるが、どれも驚くほど馴染みのある曲ばかりで、改めてビートルズの浸透度の高さに感嘆してしまう。ジャックがビートルズの歌によって天才児として売れっ子になっていく過程と、実はオリジナル曲ではないという罪悪感で苦悩していく様子を描いている。
19/10/7(月)