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水先案内人のおすすめ

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映画と気になることをイラストで紹介!

高松 啓二

1958年生まれ イラストレーター

トルーマン・カポーティ 真実のテープ

オードリー・ヘップバーンがティファニーの前でクロワッサンをほおばる。『ティファニーで朝食を』の有名なシーンだ。原作者はトルーマン・カポーティ。本作は本人のインタビューと証言で彼の残像を探る。アメリカを代表する作家で、才気あふれる作品と独特の声、ものごし、シニカルな発言で人々を魅了する。多くのセレブとの交流など、俗物的な作家のようだが、『冷血』など社会派の小説もあり、とらえどころのない人物だ。その様子は、映画『カポーティ』で描かれている。映画との関わりは、幼なじみの作家ハーパー・リーの『アラバマ物語』に登場する生意気な少年は彼がモデルだという。個人的には76年の『名探偵登場』のライオネル・トゥエイン役の印象が強く、ピーター・セラーズの言い間違いにやたらと突っ込むのが可笑しかった。今回明らかになったのは『アニー・ホール』で、セントラルパークの通行人を「カポーテのそっくりさん」と言っていたのは本人だった! やっぱり謎の人だ。

20/11/3(火)

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