フランス発のラブコメディ。高校時代に出会って幸せな結婚をしたはずの夫婦が倦怠期を迎えて…。普通のストーリーかと思っていたら、まさかのタイムパラドックス系だったのでちょっと驚いたが、それ以外は主役の二人の魅力に支えられてわくわくしながら最後まで見た。どちらかというと往年のアメリカ映画のシナリオのようなテイストで、伏線の回収もキチンとしていて、細かいところまでよくできている。主人公ラファエルの親友フェリックス役のバンジャマン・ラヴェルネがすごくうまくて笑わせてくれた。この人のおかげでこの映画の楽しさが2段階くらいアップした感じ。ラファエルの相手オリヴィア（プロのピアニスト）役のジョセフィーヌ・ジャピは4ヶ月くらいピアノのレッスンをしたということだが、それでここまで弾ける（弾いているように見える）のはすごい。思わず弾いていたシューベルトの『セレナーデ』の楽譜をアマゾンで発注してしまった。かなり、お薦めです。

21/4/22(木)