壁に四角い穴を開ければ窓になって、内側から外側が見える（外側から内側が覗ける）。つまり、外部に開く。壁に絵を掛ければ、突如、異世界が出現する。だから、絵があればそこから世界が広がっていくというわけだ。ドラえもんの「通り抜けループ」を使うよりも絵を1枚飾ったほうがすてきなことなのかもしれない。そういうわけで窓と絵はだいじだ。絵みたいな窓（の外）もあれば、この展覧会にたくさん出てるように、窓をテーマにした絵もある。ともかく一つのテーマに沿って集めた絵を（作品を）見ていくのは楽しい。絵だけじゃなく、写真も立体も建築もある。ボナール、マティス、クレー、デュシャン、リヒター、ティルマンスという大御所の作品がずらり。

19/11/13(水)