コロナ禍の状況下では〈三密〉が避けられない映画撮影も変化せざるをえず、例えば、上田慎一郎監督『カメラを止めるな！ リモート大作戦』(20) や、NHKのTVドラマでも、リモート画面だけでドラマを作る試みがあったが、ついに映画でも全篇ズームのホラー作品が登場した。舞台は新型コロナウィルスでロックダウン中のイギリス。6人の男女がズームで、オンライン飲み会を開き、軽いノリから霊と交信する儀式を行う。最初は和気あいあいとしていたものの、やがて各々の部屋で不可解な心霊現象が発生し、恐怖の惨劇が起きる。新鋭ロブ・サヴェッジ監督は、ロックダウン期間中、全篇ズームで撮影。わずか12週間で完成させ、ホラー専門の配信サービスでスマッシュヒットの記録を出し、日本では異例の劇場公開となった。上映時間68分で、1000円均一の入場料金もおトクです。

21/1/11(月)