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水先案内人のおすすめ

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一度逃したら再び観る機会がないかもしれない、ちいさな芝居を中心に

釣木 文恵

演劇ライター

フロム・ニューヨーク TOKYO公演 2019 『こまかいのの貸し借り』

3人の男性の淡々とした会話が、いつの間にかどんどん飛躍していく。ブルー&スカイ、市川訓睦、中村たかしの3人組ユニット、フロム・ニューヨーク。思い出したように公演を打つ彼らが、今回は1年10か月ぶりに新作を上演する。 前作『サソリ退治に使う棒』は「初の演劇公演」と銘打ち、ゲストを迎えて1本の長編を上演していたが、今回はメンバー3人のみ。いつものように、短編のコントが連なるスタイルになりそうだ。 そういえば、今作のタイトルにもある通り、フロム・ニューヨークの作品にはお金の貸し借りの場面がよく出てくるような気がする。2017年の『そろそろセカンドバッグ』でも貸した借りてない返せ返さないといった展開があったかすかな記憶があるが、今となっては漠然としている。なぜならそんなことは関係ないやりとりが広がっていって、結局何を見ていたのか、思い出せないからだ。 新作についても、手がかりはない。『そろそろセカンドバッグ』ではセカンドバッグが出てきたし、『コーヒーカップを持つ演技』ではコーヒーカップが出てきたことから、たぶんこまかいのを貸し借りする場面が出てくるのだろうと思う。少しでもヒントを、とTwitterを覗いてみても、「自販機の演じ分けに成功した」などという雲をつかむような話ばかりが並んでいる。 おすすめをしておきながら、何の説明にもなっていなくて申し訳ない。ただ彼らの公演を観ると、おかしな飛躍に笑いながら、他にない笑いに触れて豊かな気持ちになれることだけは保証したい。

19/12/1(日)

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