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浦島茂世

美術ライター

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子「鴻池朋子 ちゅうがえり」

いち早く日時指定制の入場システムを導入したり、所蔵コレクションのジャンル幅を広げたりするなど、新しい試みに貪欲なアーティゾン美術館。年に一回のペースで開催予定の展覧会シリーズ「ジャム・セッション」は、現代美術作家が石橋財団コレクションの作品からインスパイアされた新作などを発表するという、まさにジャム・セッションな展覧会。記念すべき第一回は鴻池朋子が登場。昨年の瀬戸内国際芸術祭で展示された《皮とんび》は、綿密に調整された照明の下で見ると、野外で鑑賞したときに感じたワイルドさよりも、繊細さが際立って見えるのが不思議。また、展示室全体を使ったすべり台付きの大襖絵では、「高速で移動しながら作品を見てみる」といういままでにない鑑賞体験ができるのもおもしろい。展示室にさりげなく紛れ込んでいるクールベなど石橋財団コレクションの作品なども含めて、随所に驚きと発見を感じる展覧会だ。

20/8/5(水)

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