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水先案内人のおすすめ

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映画史・映画芸術の視点で新作・上映特集・映画展をご紹介

岡田 秀則

1968年生まれ、国立映画アーカイブ主任研究員

ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ

フランスのシュルレアリスムが、いつしか大西洋を渡ったアメリカで、慎ましくも気品に満ち、かつ詩性を備えたいくつもの「箱」になった。大好きなオブジェや図像を埋め込んだそれら「箱」たちからは、ジョゼフ・コーネルという芸術家の、内気だが夢見がちな人柄が透けて見える気がする。 大の映画ファンでもあったコーネルのもう一つの仕事が、小さな小さな映画たちだ。彼は、「箱」の中に愛する物たちを並べたのと同じように、映画フィルムの断片を集め、蓄積し、そこから好きな映像を選び出し、並べてゆく。 例えば『鳥小屋』(1954年)は、ニューヨークという街を大きな鳥小屋に見立て、鳥にかかわる映像だけから作られた、たった5...

19/5/12(日)

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