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NO MUSEUM, NO LIFE.

鈴木 芳雄

編集者/美術ジャーナリスト

イサム・ノグチ 発見の道

イサム・ノグチは人生をかけて、「彫刻とは何か」を追究した。「自分とは何者か」をも。 詩人、野口米次郎が父、アメリカ人の作家で教師のレオニー・ギルモアが母。3歳のとき母親と来日。14歳で母の意思により渡米。のちにコロンビア大学医学部に入学し、美術学校にも籍をおいた。 第二次世界大戦では日系人強制収容所に志願勾留。戦後、広島平和記念公園の慰霊碑にノグチのデザインが選定されるも原爆投下国の人間であるとの理由で却下された。 彼の仕事はひとつの素材や様式にとどまることなく、旺盛な造形的実験と「発見」の連続だったがそれに重要な示唆を与え続けたのは日本の伝統や文化だった。 素材なら例えば石から紙まで。自分は東洋と西洋の橋渡しができるという自負。本展でノグチワールドを再「発見」したい。

21/6/9(水)

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