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東条 碩夫
音楽評論家
ウィリアム・クリスティ指揮 レザール・フロリサン《メサイア》
19/10/14(月)
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
有名な「ハレルヤ・コーラス」を含むヘンデルの大オラトリオ『メサイア(救世主)』は、全曲にわたり、爽やかで、気品高い、壮麗な音楽の連続だ。 特に、名匠ウィリアム・クリスティが手兵のオーケストラ&コーラス「レザール・フロリサン」を指揮した時の『メサイア』は、あたたかい情感に満ちて素晴らしい。何年か前にもこのコンビは日本でこれを演奏したことがあるが、その時の心温まるしっとりとした音楽の表情はまさに絶品で、『メサイア』がいかにヒューマンな音楽にあふれる素晴らしい曲であるかを、改めて強く認識させてくれたほどである。 本公演には、ソプラノのキャスリーン・ワトソンや、カウンター・テナーのティム・ミードら英国勢の歌手たちが参加。日本語の字幕が付くので、内容も理解しやすい。
19/10/4(金)