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インディペンデント、自主映画、ドキュメンタリー、映画祭、特集上映などを中心に

水上 賢治

映画ライター

オーファンズ・ブルース

昨年のPFF(ぴあフィルムフェスティバル)のグランプリに輝いたほか、数々の国内映画賞を受賞。当時、まだ22歳、京都造形芸術大学映画学科に在学していた工藤梨穂監督がその卒業制作作品として発表した1作だ。 目を見張るのは、魂の入った俳優たちの演技と、それを引き出したであろう工藤監督の手腕にほかならない。 記憶を徐々に失っていく主人公のエマを演じた村上由規乃をはじめ、出演するのはキャリアの浅い若手俳優たちだが、彼らがその役にありったけの命を吹き込み、その人物として劇中に凛と存在する。これほど、どの登場人物にも等しく愛しさを覚える映画はそうそうない。 また、その俳優たちの個性をつかみ、魅力を引き出した工藤監督の手腕も見事というよりほかない。

19/5/31(金)

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