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木谷 節子

アートライター

聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」

聖徳太子の没後1400年を記念して、法隆寺が伝えてきたゆかりの品々で太子その人と、太子信仰の世界に迫る展覧会。 太子の神童ぶりを写して信仰の対象とした《二歳像》など、様々なお宝満載な展覧会だが、法隆寺といえば、やはり飛鳥時代や奈良時代の古代仏の宝庫! というわけで、私的なクライマックスは、だんぜん法隆寺の金堂のご本尊《薬師如来坐像》と、光明皇后の母・橘三千代の念持仏といわれる《伝橘夫人念持仏厨子》だ。 前者は、「止利仏師系」という固定概念から、「ザ・飛鳥仏」ってな感じの厳しいお顔立ちなのかと思いきや、間近で見ると、とっても優しい表情だったのが意外! また古代の金銅仏中随一、といわれる後者は、阿弥陀三尊像の姿が優雅なのはもちろんのこと、後屛の細工がエグすぎる! 後背にあたる部分の細かい透かしや、化生菩薩の翻る天衣の表現など、あらゆる線が生きているようだ。 法隆寺でもここまで良い条件で仏様を間近に見る機会はないと思うので、興味のある方はお見逃しなく!

21/8/14(土)

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