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水先案内人のおすすめ

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白坂 由里

アートライター

きみの鳥はうたえる

三宅唱監督の劇場公開第1作『Playback』(2012)は、記憶の再生を象徴するスケボーの音が耳に残る映画だった。本作でも、「僕」(柄本佑)の足音が手前まで立体的に聴こえる冒頭から、映画がスクリーンを超えてくる。監督自身で改変したラストとも呼応している。  1990年に自死した函館出身の作家・佐藤泰志原作の映画化は、函館の映画館「シネマアイリス」の企画で2010年の『海炭市叙景』から4作目。人物たちの不安な状況は変わらないけれど、三宅監督の焼き直しには瞬間瞬間の明るさがある。僕と静雄(染谷将太)の生活に入り込んできた佐知子(...

18/9/7(金)

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