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現代作曲家にして、クラシックを分かりやすく解説する達人

三枝 成彰

現代作曲家

アントニオ・カルダーラ生誕350年記念 知られざる名曲を求めて

アントニオ・カルダーラは、バロック時代のイタリアで活躍した作曲家。昨年が生誕350年だったそうです。私もまったく知らなかったのですが、マントヴァの宮廷楽長を経て神聖ローマ皇帝カール6世に仕え、のちにウィーンの宮廷副楽長にまでのぼりつめました。 彼はじつに80作にのぼるオペラを書いており、なかでも《オリンピーアデ》はもっとも知られた曲。同じくウィーンの宮廷詩人だったピエトロ・メタスタージオの台本をもとにしたもので、古代ギリシアのオリンピックを舞台にした恋物語。この台本はヴィヴァルディ、チマローザ、パイジェッロといった作曲家に取り上げられ、後世に至るまで多くの派生した作品を生みました。 6月16日(水)、東京・富ヶ谷のHakuju Hallで行われる「知られざる名曲を求めて~歌劇《オリンピーアデ》と器楽作品~」は、いまではほとんど取り上げられることのないカルダーラの作品の数々を聴ける貴重な機会です。リコーダーと企画・監修は細岡ゆきさん、出演は阿部早希子さん(ソプラノ)、村松稔之さん(カウンター・テナー)ほか。

21/6/8(火)

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