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高崎 俊夫
1954年生まれ フリー編集者、映画評論家
ともしび
19/2/2(土)
シネスイッチ銀座
シャーロット・ランプリングは、フランソワ・オゾンの『まぼろし』以降、若い才能豊かな映画作家とコンビを組むことで、その中年から老境に至る豊饒なキャリアを更新し続けている。『ともしび』もやはりイタリアの新鋭アンドレア・パラオロの長篇第二作目にあたる。 ある日、夫の犯罪が発覚し、刑務所に収監されたことから、平穏だったヒロインの日常が崩壊していくさまを、冷徹に描き出している。何度か繰り返される着替えのシーンにおいて、シミや皴の目立つたるんだ肌や、ボリューム感もある乳房があらわに...
19/1/29(火)