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巨匠から新鋭まで、アジア映画のうねり

紀平 重成

1948年生まれ コラムニスト(元毎日新聞記者)

野球少女

リトルリーグ時代から「天才野球少女」の名をとどろかせていたスインはプロ野球選手になる夢を持ちながら高校野球部の監督や母親に反対され、プロの球団では女子を理由にテストを受けさせてくれません。「中学時代は私のほうが男子より背が高く手も大きかった」という思いの強いスインは夢を諦めることができず、球速150キロを目標に練習を続けます。彼女の熱意にコーチのジンテはかつて独立リーグのプロ入りに敗れた自身の悔しい思いを重ね合わせ、彼女がプロテストを突破できるかもしれないアイデアを思いつきます。 こう紹介すると、単なるスポ根映画を思い浮かべますが、サッカーもテニスも女子のスポーツが盛んな時代になぜプロ野球は事実上男子のみを想定しているのかということや、頑なだった男性側も自身の「社会常識」を見直しスインのこだわりに理解を示す人たちが増えていくという展開は新鮮で深く考えさせてくれます。元首相の女性差別発言も飛び出した今の時代を見つめ直し少しでも夢が実現していく社会づくりを後押しする作品だと思います。

21/3/4(木)

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