筆者のロイド＝ウェバー愛はこのコラムでもたびたび吐露しているが、この『ジョセフ～』は彼が学生時代に書いた、のちに商業的に上演された作品としては“処女作”にあたるミュージカル。だが実は、未だに商業公演としてよりも学校公演として人気が高い作品で、何を隠そう筆者自身、商業公演を何バージョンか観たがピンと来たことがない。そこに来て、今回は『ミス・サイゴン』の日本版演出補、『ゴースト』の演出家、『（愛おしき）ボクの時代』のスーパーバイジング・ディレクターとして知られるダレン・ヤップが、日本人スタッフ・キャストとともに作る新バージョン。ドラマを伝える手腕に定評がある彼ならきっと、ピンと来る『ジョセフ～』を作ってくれるに違いない。

20/4/2(木)