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エンタテインメント性の強い外国映画や日本映画名作上映も

植草 信和

1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)

スペシャルアクターズ

2018年の日本映画をめぐる最大トピックは、上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』の空前の大ヒットだった。 「たったの300万円で作られたインディーズ映画が興行収入30億円!!!」。作品評価よりも、誰がどれだけ儲かったのかにメディアは大騒ぎしたが、この長編監督デビュー作には見るべき長所が多々あった。 そのひとつが“伏線の張り方”、もうひとつが“奇想天外な物語展開”で、巧妙な伏線と予期せぬ物語性を合体させたところに、ヒットの要因があった。 さて、その『カメ止め』に続く第二作が『SPECIAL ACTORS スペシャルアクターズ』。去年、話題を独占した“時の監督”がどんな映画を作ったのか、“過度な期待”を封じて、興味津々で新作を鑑賞した。 結果、期待は裏切られなかった。より磨きがかかった伏線への追求と物語性が、ほどよくブレンドされた良質なエンタテインメントになっているのだ。 上田監督はワークショップに応募した1500人の中から15人を選出、彼ら彼女らの佇まいと個性を元に、”緊張すると気絶する役者”VS”カルト集団”というオリジナル・ストーリーを創作した。 俳優事務所“スペシャル アクターズ”の面々と、市民を欺く“カルト集団”の戦い。まるで『ミッション・インポッシブル』(古い世代には『スパイ大作戦』のタイトルの方が馴染み深い)を彷彿させるスリリングな展開が楽しめる、稀有な日本映画になっている。 ラスト・シーンに唖然茫然、幕が降りても雲の上を歩いているような感じでなかなか現実感がつかめなかった。見事に観客を欺くネタバレ厳禁映画、必見です。

19/10/15(火)

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