Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

邦画も洋画もミーハーに、心理を探る作品が好み

伊藤 さとり

俳優や監督との対談番組を多数、映画パーソナリティ

ブックセラーズ

「本の上にグラスを置くなんて。私なら死刑よ!」そう熱く語る古書愛好家。古本ディーラーが長い年月をかけて客を教育するというコメントが耳に残っている。 『ネバーエンディング・ストーリー』やら『三つ数えろ』など、数々の映画に登場するブックセラーのシーンを挿入し、この仕事について紹介する。 ジャズナンバーをバックに綴られる古書とブックセラーの歴史、そしてマイペースな猫。それがまた驚くほどマッチしていてこだわりの美徳を綴っているよう。 希少本を見つける才能溢れる彼らを通し、ネットではググれないさまざまなジャンルの古書の魅力と共に、ネット社会によって失われつつある本屋の美しい灯、さらにネットの普及により注目されるようになった、残さなければいけない古書のアーカイヴについてインタビューは移し変わっていく。 希少本は、本の知識を多く持ち、本を調べ探すことが好きな人にしか見つけられない。だからこそ専門家が必要で、この人たちがいなければアーカイヴとしても残らない。コンピューターだけでは完結しない素晴らしい言葉を紡ぎ、世界の歴史を真っ直ぐに知ることが出来、手の込んだブックカバーで作られた本たちをどう次の世代に残していくのか。 ブックセラーとは探検家。映画的に言うならインディアナ・ジョーンズってとこ。そしてその本の魅力を引き出す工夫もブックセラーのセンス次第。さらに映画では女性が作家になることが困難だった時代を語り、男性が多かったディーラーの世界への女性進出も見つめております。文字を読むことの意味、本全体を味わうことの面白さ、本の種類のように多様な社会になることの素晴らしさを再認識できる学びのドキュメンタリー。

21/3/29(月)

アプリで読む