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水先案内人のおすすめ

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落語を中心に、講談、浪曲など演芸を長く担当。著書、編著も多数。

長井 好弘

演芸ジャーナリスト、読売新聞編集委員

池袋演芸場 八月中席

柳家さん喬・権太楼が競演する鈴本演芸場、名物「住吉踊り」の浅草演芸ホールなど、寄席の「お盆興行」は多くの観客でにぎわう。「今年はコロナ対策で客席数が減るので、寄席に入るのは大変だ」という声もあるが、番組充実のお盆興行を見逃すのはもったいない。 あえておすすめするのが池袋演芸場の昼の部だ。特に目立った企画もないし、スターがいるというわけでもない。だが、落語芸術協会でいま最も“面白い”瀧川鯉昇をトリに迎え、桂文治、漫才の宮田陽・昇などの腕ききが並ぶ。注目は、体を壊してここ数年、寄席から遠ざかっていた春風亭鯉枝の寄席復帰だ。不思議なムード満載の新作は鯉枝ならではのもの。この夏、芸協の秘密兵器をぜひ。

20/8/8(土)

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