評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!
本業はヘビメタ誌編集者。寄席、落語会は年200回以上通う。関連著書も多数。
広瀬 和生
「BURRN! 」編集長、落語評論家
第27回 桂宮治独演会 春夏秋冬 シリーズ I~冬
20/2/27(木)
国立演芸場
昨年秋に柳亭小痴楽が真打昇進したことで役割を終了した芸協二ツ目ユニット「成金」は、御承知のとおり神田松之丞というスーパースターを生んだが、結成当初は桂宮治だけが「別格」の存在だった。何しろ宮治はそのエネルギッシュな高座が前座の頃から注目され、2012年に二ツ目に昇進するといきなり「NHK新人演芸大賞」落語部門で大賞を受賞、ホール落語に起用されることも増えた。 そんな宮治が年四回のペースで国立演芸場で始めた独演会がこれ。型破りな爆笑滑稽噺の印象が強い宮治だが、先日聴いた『子は鎹』は実に感動的だった。今回この会のチラシには「想定外のネタおろしもあり」と謳われているが、果たして何を聴かせてくれるのだろうか。楽しみだ。
20/1/25(土)