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水先案内人のおすすめ

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立川 直樹

1949年生まれ プロデューサー、ディレクター

コリーニ事件

意図したわけではないが、ヨーロッパ映画が3本並んだ。『お名前はアドルフ?』は2018年に本国ドイツで150万人動員のスーパーヒットを成し遂げたが現役弁護士のベストセラー作家フェルディナント・フォン・シーラッハの小説を映画化し、国家を揺るがした驚くべき“法律の落とし穴”を描いたリーガル・サスペンスの傑作『コリーニ事件』は2019年上半期ドイツ映画のNo.1に輝いている。でも、それは当然だろう。これまでの作品は日本未公開だが、ヨーロッパでは数々の受領歴のあるマルコ・クロイツパイントナーの重厚かつ緻密な演出と、ある殺人事件の国選弁護人に任命された新米弁護士ライネン役のエリアス・ムバレク、被告人コリーニ役の名優フランコ・ネロをはじめとする出演俳優たちのうまさ。撮影も音楽の使い方も超一級で、重い映画だが観終えた時の満足感は中々得難いものがある。

20/6/9(火)

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