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水先案内人のおすすめ

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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり

上野 紀子

演劇ライター

氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-

氷上で繰り広げられるストーリ仕立てのショー、『氷艶』の第1弾がお目見えしたのは2017年のこと。松本幸四郎さん(当時は市川染五郎)の演出で、歌舞伎とフィギュアスケートのコラボレーションという前代未聞の試みでした。物珍しさに「どんなものか」と気軽に会場に足を運んだ方々の大半が、そのスペクタクルな面白さにあっという間にズボボボ!とハマっていったんですね。魅力の要点は多々あれど、なんたって一番はスピード感でしょう! 恋の道行きを邪気に阻まれた二人が、手を取り合おうとするけど引き離され、前に進もうとするのに後ろに引き戻され……なんて映画ならCGで見せるところを、スケーターは自らのテクニックを駆使し、恐るべきスピードに乗って演じ切る。そのドラマチックの極みを、ぜひとも会場で直に感じていただきたい! 第2弾は『源氏物語』の世界が氷上に現れます。宮本亜門さん演出のもと、光源氏を演じる髙橋大輔さん、荒川静香さん、織田信成さん、鈴木明子さん、村上佳菜子さんなどのスケーター陣の中にはステファン・ランビエールさん、ユリア・リプニツカヤさんのお名前も! 柚希礼音さん、平原綾香さん、福士誠治さん、波岡一喜さん、そして西岡徳馬さんの俳優陣が、スケート靴を履いてどんな演技を見せてくれるのかも楽しみです。会場設備など様々な面での難度を思うと、そう頻繁にはお目にかかれない稀少な公演。心の底からオススメします!

19/7/20(土)

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