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植草 信和

1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)

さらばわが愛、北朝鮮

『クロッシング』『マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白』『北朝鮮強制収容所に生まれて』など、ドラマ、ドキュメンタリーに関わらず”脱北”をテーマにした映画には秀作が多い。本作『さらばわが愛、北朝鮮』は”脱北映画”ではないが、1952年に北朝鮮からソ連に”亡命”した8人の留学生その後を描いたドキュメンタリー映画。 1952年に北朝鮮から8人の若者がモスクワ国立映画大学に留学した。だが当時、故国で吹き荒れていた金日成首相の独裁政権を批判して帰国せず1958年にソ連に亡命、広大なユーラシア大陸に移り住んだ。『さらばわが愛、北朝鮮』は、それから50年以上にわたり、カザフスタンを始めとするユーラシアの各地で、ある者は映画監督として、ある者は作家として活動した彼らのその後を追ったドキュメンタリー映画である。 撮影監督キム・ジョンフンと映画監督のチェ・クッキン、作家になったハン・デヨンのロシア人妻などへのインタビューを通して、8人のその後の過酷な人生が描かれる。本作は第42回モントリオール世界映画祭ワールド・ドキュメンタリー部門(コンペティション部門)をはじめ、山形国際ドキュメンタリー映画祭2019、第9回釜山平和映画祭コンペティション部門などに出品された。 監督は、連作ドキュメンタリー『女性史三部作』(2000~2004)や劇映画『ビューファインダー』(2010)などの女性監督キム・ソヨン。彼女は、「製作に着手した際、8名のうち7名がすでに亡くなっていた。撮影当時の生存者はただひとりが最後のサバイバーであり、朝鮮戦争、南北朝鮮分断、金日成、そしてスターリンの目撃者でもある。彼らは、未だ語られない歴史についての生身のアーカイブである」との言葉を寄せている。

20/6/25(木)

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