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落語を中心に、講談、浪曲など演芸を長く担当。著書、編著も多数。
長井 好弘
演芸ジャーナリスト、読売新聞編集委員
小満ん・市馬・雲助 通ごのみ～特選落語集～
20/2/27(木)
日本橋公会堂(日本橋劇場)
毎回、文字通り“通ごのみ”の珍品、佳品をそろえて、定評のある落語会だが、今回ばかりは、良い意味で“看板に偽り”がある。“通ごのみ”どころか、令和に生きる落語好きなら、聴いておかなければならない“優れた演者の極めつき”がずらり並んでいるのだから。とりわけ、冒頭の「よしゃァよかったなあ」の一言だけで観客を吉原の回し部屋にワープさせてしまう柳家小里んの『五人回し』、芝居がかりの殺しの場面が美しすぎる五街道雲助の『双蝶々（中）権九郎殺し』は必修選択ネタだ。柳家小満んの『竜宮・水中の玉』だけは“通ごのみ”かもしれないが・・・。ゆめゆめ聞き逃すことなかれと、我が身に言い聞かせつつ手帳に書き込んでいる。
20/2/7(金)
