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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

さよならテレビ

東海テレビのドキュメンタリー番組の劇場版がこのところ注目を浴びている。その東海テレビのドキュメンタリー・クルーが自社の報道部にカメラを向けて「テレビの今」を問うドキュメンタリーだ。最初は何が焦点なのか曖昧で報道部スタッフからも批判や不満が噴出し、そこでキャスター、ベテラン記者、契約新人記者の3人に焦点を当てていく。ラストでベテラン記者が「テレビ的現実」になっていないか問いかけるシーンがあるが、確かにその印象は否めない。取材側が被取材側になるという面白さがあり、その逆の視点を膨らませることも可能であり、またテレビ局という組織による報道と個人による報道との違いなど、幾つか突っ込む余地はある。空回りしている印象は残るとはいえ、試みは刺激的だ。

20/1/1(水)

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