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ホラー、ミステリー、トンデモ映画が大好物
春錵 かつら
映画ライタ―
守護教師
19/8/2(金)
シネマート新宿
自分のために振るった拳は、今度は誰かを守るために。 かつてのボクシングチャンピオン、ギチョルは、体育教師兼授業料取り立て係として女子高に新たに赴任した。慣れないながらも仕事をこなす中で失踪した親友を探す女子高生ユジンと親しくなる。 『新感染 ファイナル・エクスプレス』ですっかり人気者になったマ・ドンソクが今度は頼れる体育教師に扮した本作。天才子役と絶賛されたキム・セロンが女子高生に成長していてビックリ。ありがちなストーリーながら最後まで飽きさせないのはクマさんのようなかわいくいかついマ・ドンソクの魅力あってこそ。しかし、本作の本質は邦題の『守護教師』にはなく、原題の『동네사람들(近所の人々)』にある。 しがらみ、保身、隠蔽、無関心。端々に目に入る、小さな町の中だからこそ近所の人々の「イヤな感じ」、それらが誰かの存在を世間から埋没させ得ることは、他人事ではない。
19/7/29(月)