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山内宏泰

ライター

千葉正也個展

日本の現代アートでいま、ペインティング作品を観ようというのなら、この人のものを外すわけにはいかない! 千葉正也はそんな存在の画家である。自作のオブジェや日用品などをモチーフに絵画を描き続けている千葉が、美術館での大規模個展に初めて臨んだ。 具体的なものばかりが描かれているというのに、どこか謎めいた雰囲気に包まれているのが千葉の絵画だ。今展の広い会場でも、そこかしこで大量の千葉作品と出逢えるのだけれど、どうにも作品の並び方が奇妙だ。会場内をぐるりと一周できるかたちで仮説の空中通路が設けられてあって、絵画の多くはその通路の内側を向いていたりする。 いったいこれは何事か。どうやら通路の中には一匹の亀が放されており、亀こそがこの大空間における主人ということのようなのだ。亀は通路を自在に動き回る。その際、亀の目に入りやすいよう絵画は設置されているみたい。

21/2/2(火)

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