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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

狂猿

プロレスについてのドキュメンタリーはけっこうあるが、この凶器あり反則なしのデスマッチを描いた世界にはびっくりする。クレイジーモンキーと呼ばれる46歳のプロレスラー葛西純。多量の蛍光灯が割れたなか、体中にガラスの破片を浴び、さらに板に仕込んだカミソリをぶつけて闘う男だ。映画は視聴覚を回路として受容するが、それでも痛覚を刺激することは100年近く前の『アンダルシアの犬』で証明済みだ。そんな痛覚を伴いながら観るドキュメンタリーであり、多くのプロレスラーの証言をはさみながら、また葛西の家族を登場させながら、葛西がどうして過激なデスマッチにのめり込んでいくのかを問いかけていく。プロレスの世界というより葛西純という人物の生き様を浮き彫りにした映画である。

21/5/14(金)

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