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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり

上野 紀子

演劇ライター

『良い子はみんなご褒美がもらえる』

『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』、『アルカディア』などの作者であるイギリス演劇の大家トム・ストッパードが、1977年に発表した異色作。何が異色って、俳優とオーケストラのための作品と称して書かれた通り、ステージには35人のオーケストラが乗り、アンドレ・プレヴィン(残念ながらこの2月末に他界)の音楽を奏でるわけです。それも単なる演奏集団としての存在ではなく、オーケストラは劇中のキーアイテムとなっているんですね。同じ舞台上で演じる俳優たちは、ストッパード特有の風刺と哲学が混在した言葉を繰り出し、皮肉とともに戦慄をも感じさせる劇世界を構築。舞台となるのは独裁国家の精神病院の一室です。誹謗...

19/4/17(水)

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