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五十川 晶子
フリー編集者、ライター
『通し狂言 平家女護島(へいけにょごのしま)』 平成30年10月歌舞伎公演
18/10/1(月)~18/10/25(木)
国立劇場 大劇場
平家全盛の世、平清盛に対してクーデターを起こそうとして鬼界ヶ島に流された僧・俊寛。歌舞伎の時代物の中でも『俊寛』は、大迫力の舞台装置、そして劇的なクライマックスで人気演目の一つだ。今月の国立劇場は、その俊寛の幕が含まれる義太夫狂言『平家女護島』を通しで上演する。他の演目ではあまりお目にかかれない平清盛も登場。世の中の政をほしいままにし、後白河院をも亡き者にしようとする巨悪だ。あろうことか俊寛の女房の東屋にも横恋慕。気位の高い美女・東屋に清盛が一目ぼれしてしまう場面はなかなか露骨でびっくり。この清盛と俊寛という対照的な二役に中村芝翫が挑戦する。 このお芝居、実はまだまだ気になるポイントがある...
18/9/29(土)