評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!
一瞬がすべてを救う映画、だれも断罪しない映画を信じています
相田 冬二
ライター、ノベライザー
アス
19/9/6(金)
TOHOシネマズ 日比谷
アスとはなにか。わたしたち、である。 アスとはなにか。わたしたち、である。 アスとはなにか。わたしたち、である。 アスとはなにか。わたしたち、である。 とまあ、そんな呪文を唱えたくなる魅惑がここにはある。 とはいえ、ペテン師・シャマランがするようなこけおどしではない。 あるいは、教祖・トリアーがするかもしれない洗脳でもない。 これは、騙されたり、支配されたりするのではなく、覚醒するための映画だ。 では、なにが覚醒するのか。 わたしたち、である。 笑ってもいいし、戦慄してもいいし、笑いながら戦慄してもいいし、戦慄しながら笑ってもいいが、いずれにせよ、この映画を観る前と、観た後では、わたしたちの中にいるわたしたちは、もうかつてのわたしたちではない。 呪文は覚醒するためにある。 己の心の扉を開ける意志のあるひとだけ、観てください。
19/9/2(月)