『風の電話』4/18 所沢ミューズ シネマ・セレクション「世界が注目する日本映画たち」（4/16～4/18）で上映。   所沢ミューズシネマ・セレクション「世界が注目する日本映画たち」にはコロナ禍の渦中にあって近年の「誰かを思う」作品を7作集めているが、そのコンセプトに真っ向から取り組んでみせたのが諏訪敦彦監督『風の電話』だろう。震災で家族を失って広島に移り住んでいた少女が、思い立って東北へ舞い戻り、この世にいない家族たちとの交感を試みる。このほか、数奇な運命の壁を「思う心」で乗り越えていくカップルを描く瀬々敬久監督『糸』のような上々のメロドラマ、静かな展開の果てに反戦への「思い」を意外なかたちで描いてみせる黒沢清監督のサスペンス『スパイの妻 劇場版』、家族や周囲の応援者の熱い「思い」を一身に背負いながら現実の難しさに主人公が悶々とする大島新監督のドキュメンタリー『なぜ君は総理大臣になれないのか』など幅広い作品が選ばれている。

21/4/14(水)