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いつも劇団四季と宝塚と歌舞伎を上演中の劇場にいます

原田 順子

演劇ライター

宝塚月組『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』/『ピガール狂騒曲』 〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜 宝塚歌劇月組【振替公演】

月組の東京宝塚劇場公演は、宝塚が得意とする日本物のレビューと、ミュージカルの2本立てで、11月20日から来年1月3日までという、年をまたぐ変則的なスケジュールで上演されます。 1幕の『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』は、作・演出植田紳爾、監修は、宝塚を初めて手がける坂東玉三郎さんです。“雪”“月”“花”の3つのテーマで構成され、幕開きは、これも宝塚伝統の“チョンパ”。暗転から、柝の音と同時にパッと照明が入り、若衆姿の男役や、艶やかな娘役がずらっと並ぶ光景は、目を奪われる美しさです。 “雪”では、退団が決まっている日本舞踊の名手、専科の松本悠里がその至芸を披露し、“月”ではトップスター珠城りょうを中心とした群舞、“花”は、月城かなとと風間柚乃による鏡を使った幻想的な場面など、日本物レビューの醍醐味が詰まっています。 2幕は、シェイクスピアの『十二夜』の舞台を、1900年のパリ・モンマルトルに置き換え、ムーラン・ルージュで恋の駆け引きが繰り広げられる物語。作・演出は原田諒が担当します。珠城が男女2役を演じ分けるのが見どころで、劇中の華やかなレビューシーンも見逃せません。日頃の憂さ晴らしにはぴったりの舞台だと思います。

20/11/18(水)

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