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ホラー、ミステリー、トンデモ映画が大好物

春錵 かつら

映画ライタ―

カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2019

『ANIARA アニアーラ』(7/13.16.17.24) 新宿シネマカリテ「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」で上映。 人間は限りなく愚かで、限りなく無力な存在だ。 放射性物質で汚染された地球から火星へ移住するため、8000人を乗せて旅立った宇宙船アニアーラ号。長さ4.8km、幅900mという巨大な宇宙船の中には、ゲームセンターや飲食店、プールやジム、AI“ミーマ”が懐かしいビジョンを投影するリラクゼーション施設などが充実している。しかしあるトラブルから宇宙船は軌道をはずれ、彼らは宇宙空間を彷徨うことになってしまう──。スウェーデンのノーベル文学賞受賞作家ハリー・マーティンソンが1956年に執筆したSF小説『アニアーラ』を実写映画化した本作。原作が持つ叙事詩の空気をまとったシチュエーションスリラーに仕上がっている。 一見巨大だが宇宙から見れば“コップの水の中の泡沫ほどちっぽけな”宇宙船の中で繰り広げられるのは人類の縮図だ。希望、喜び、不安、畏れ、怒り、絶望、希望……繰り返し人々は適応し、淘汰されてゆく。観客はまるで神の目線でスクリーンの向こうの成す術もない人々を眺め、失望し、憐れむことになる。 人類の瑣末さと宇宙の広大無辺な不干渉のコントラストが残酷であり滑稽でもある。

19/7/11(木)

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