フランス人ギャラリストによって開設され、現在はアジア各地にもギャラリーを展開するのがペロタン。現在東京では米国のアーティスト、エミリー・メイ・スミスの日本初個展を開催中だ。鮮やかな色彩の絵画作品が並んでいるのだけれど、中心たるモチーフはひと目で何かわからない。妙につるりとした棒状のものが擬人化されている。しげしげと眺めていると、はたと気づく。これは箒である。何千年ものあいだ、家事労働の象徴として機能してきた箒という存在に、何かを語らせようとしているのだ。どんなことを読み取るかは、観る側の意識によって大きく変わりそう。受け取られ方の振幅の大きさがおもしろい。 同ギャラリーの目の前のスペースでは、同展開催中、ポップアップ・コンセプトストアも開設中だ。といっても難しいことはない、オリジナルデザインが施された缶詰をつまみにアルコールやお茶が楽しめるスペースになっている。１日20食限定のランチボックスもあり。ストアからガラス張りのギャラリー内を見渡すこともできるので、ゆったり観賞するにはもってこいか。

19/10/30(水)